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B-BOY,B-GIRL

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「B-BOY,B-GIRL」について、DJ用語の意味などを解説


B-BOY,B-GIRL DJ用語

B-BOY,B-GIRLは、アメリカでは一般的にブレイクダンサーのことを指す。B-BOY、B-GIRLとは、本来はヒップホップカルチャーにおけるブレイクダンサーを指す言葉である。1970年代のニューヨーク・サウスブロンクスで、DJクール・ハークがファンクやソウル、ラテンなどのレコードからブレイク部分(ドラム主体のインストゥルメンタルパート)をループさせて流したことが起源とされ、そのブレイクビーツに合わせて踊る人々が「ブレイク・ボーイ」「ブレイク・ガール」と呼ばれたのが始まりである。

当初のB-BOY、B-GIRLたちは、単なるダンサーではなく、音楽と一体化しながら自己表現を行うストリートパフォーマーであった。フットワーク、パワームーブ、フリーズといった動作を駆使し、身体をリズムの一部として機能させるそのスタイルは、DJのターンテーブリズムやMCのラップ、グラフィティと並んで、ヒップホップカルチャーの「四大要素」のひとつに数えられるようになった。

やがてヒップホップが世界的に広がると、B-BOY、B-GIRLという呼称は単にブレイクダンサーを意味するだけでなく、ヒップホップ的なライフスタイルや精神を体現する存在としても捉えられるようになった。

つまり、音楽やダンスを通じて自らのアイデンティティを表現し、ストリートの美学を貫く姿勢そのものが「B-BOYイズム」「B-GIRLイズム」と呼ばれ、文化的なアイコンとなった。

日本でも1980年代以降、ブレイクダンスの流行とともにB-BOY、B-GIRLという言葉は定着し、クラブシーンやストリートイベント、さらにはファッションやライフスタイルの文脈でも使われてきた。

特にクラブDJがブレイクビーツをつなぎ、ダンサーたちが即興で応答するセッションは、まさにDJとB-BOY、B-GIRLが一体となってフロアを作り上げる瞬間であり、ヒップホップの根源的な楽しさを体現しているといえる。

「B-BOY,B-GIRLとは」DJ用語としての「B-BOY,B-GIRL」の意味などを解説