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プレスミス

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「プレスミス」について、DJ用語の意味などを解説


プレスミス DJ用語

プレスミスとは、レコードを作る段階でレコードの中心に対して音が記録されてる溝が芯円でなかったり、プレス段階でゴミの付着により針が飛んでしまったり、虫などがいっしょにレコードの中に溶かし込まれてるのもある。プレスミスとは、アナログレコードを製造する過程において発生する製造上の不良のことである。

レコードは、カッティングされたラッカー盤からマスターを作成し、スタンパーを経由して大量にプレスされるが、この際の圧力や温度、材料の状態などがわずかに狂うと、盤面に物理的な欠陥が生じる。

具体的には、音溝が正しく刻まれていなかったり、偏芯してしまうことで再生時に音が揺れる、プチプチとしたノイズが混じる、特定の部分で音飛びが起こるなどの症状が出ることが多い。

また、盤面に気泡や異物が混入するケースもあり、これもプレスミスとして扱われる。特に1980年代から90年代にかけて、需要の高さに対して製造工程が追いつかず、検品が甘くなった時期にはプレスミスのレコードが市場に流通することが少なくなかった。中古市場で見かける盤の中には、このようなプレス段階での欠陥を抱えたものも存在するためコレクターやDJにとっては再生チェックが欠かせない。

一方で、プレスミスは一種のレアアイテムとして扱われることもある。特定のアーティストやタイトルでプレスミスが出回ると通常盤では聴けない音の欠落や奇妙な変化が逆に価値を生み、マニアの間で珍重される場合がある。とはいえ、DJやリスナーにとっては本来の音を正しく楽しめない要因であり、実用面では敬遠されることが多い。プレスミスはアナログレコードならではの宿命とも言える現象である。

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