ブレーキ効果
「ブレーキ効果」について、DJ用語の意味などを解説
ブレーキ効果は、TASCAMのDJ用CDプレーヤーについている機能だが、この効果を使うとターンテーブルを再生中にSTOPボタンを押したような音の終わり方をして音が停止する。停止時に間延びした音が表現できる。ブレーキ効果とは、アナログのターンテーブルでモーターの回転を止めたときに起こる「減速して音程が下がりながらフェードアウトする」感覚をデジタルで再現した機能である。通常の再生停止では音が瞬時に途切れてしまうが、ブレーキ効果を使うことで、レコードを手で止めたとき特有の自然な減速感や独特の余韻を表現できるため、DJプレイに独自の質感を加えることが可能になる。
特に、ハウスやテクノなどのジャンルで、曲の切り替えや展開を印象的にしたい場面でよく使われる。急に音を切るのではなく少し間延びした停止を演出することで、次の曲に向けた「間」を作り出しフロアの空気をコントロールすることができる。
また、ブレーキ効果はスクラッチやトリックプレイとの相性も良く、アナログ感の強い表現をデジタル機材で再現することを可能にする点でも評価されている。
さらに、TASCAMに限らず、後の多くのCDJやデジタルDJ機材にも同様の機能が搭載されるようになったことから、ブレーキ効果は単なる gimmick ではなく、DJにとって演奏の一部を彩る重要な表現手段のひとつとして定着した。
「ブレーキ効果とは」DJ用語としての「ブレーキ効果」の意味などを解説