ライン入力、出力
「ライン入力、出力」について、DJ用語の意味などを解説
ライン入力、出力とは、外部入力・出力であり、一般的にはオーディオ信号の入出力の端子や規格をいう。ライン入力・出力とは、DJ機材の接続における基本中の基本である。クラブ現場においては、ターンテーブルやCDJ、オーディオインターフェースなどからミキサーへと信号を送る際にライン出力が用いられ、その信号を受け取るのがミキサー側のライン入力である。マイク入力やフォノ入力と違い、ラインレベルはすでに適正な増幅が施された信号であるため、余計なプリアンプを通さずクリアに伝送できる点が重要である。
ターンテーブルやマイクなどは規格(インピーダンス)が違う。AUX入力、出力。DJにとってライン入出力の理解は必須であり、例えばバックトゥバックで複数のDJがプレイする際には、ゲストDJが持ち込むエフェクターや追加のデッキをミキサーの空いているライン入力に差し込むことでシームレスに音を繋げることが可能となる。
また、ブースモニターやPA卓へと送り出す際にも、ミキサーのマスターライン出力が使用される。出力規格には業務用の+4dBuと民生用の-10dBVがあり、クラブの音響設備は基本的に+4dBuで統一されているため、DJが外部機材を持ち込む場合はレベルマッチングを意識しなければならない。
特にハウスやテクノのシーンでは、外部のドラムマシンやシンセをライブセットとして組み込み、ミキサーのライン入力に流し込むことで、DJプレイとライブの境界を曖昧にするスタイルが増えている。ライン入出力は単なる端子の役割にとどまらず、現場での創造性や即興性を支えるインフラであるといえる。
「ライン入力、出力とは」DJ用語としての「ライン入力、出力」の意味などを解説