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ミックス

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「ミックス」について、DJ用語の意味などを解説


ミックス DJ用語

ミックスは、DJ用語では主にターンテーブルやミキサー等を使って、2つの曲を混ぜ合わせること。
2つの曲を同時に再生し、ミキサーで1つにしている状態。またはその手法。
曲を切り換える技のひとつで、2つの曲のピッチを合わせてゆっくり切り換える。
他に、レコーディング等でも録音したものを、ミキシングコンソールというミキサーで、音量バランスをとったりしてミックスする。

DJにおけるミックスはフロアの空気をコントロールし流れを紡いでいくための核心的な技術である。ビートを正確に合わせることでシームレスな展開を作り出し、聴衆に違和感を与えることなく次のトラックへ導くことができる。これにより、複数の楽曲が一続きの物語のように感じられ、クラブ全体の熱量を維持・高揚させることが可能となるのである。

また、ミックスには複数のスタイルが存在する。ビートマッチングを基盤としたロングミックスは、ハウスやテクノのような四つ打ちに多用され、グルーヴを持続させる。一方でヒップホップやドラムンベースなどでは、カットインやスクラッチを交えた短いミックスが効果的に使われる。

さらに近年では、エフェクターやサンプラーを併用しリバーブやディレイを駆使して曲間に独自の空間を演出する手法も一般化している。

レコーディングの分野でいう「ミックス」もまた、音源制作における重要工程である。録音された各トラックをバランス良く配置し、定位や音圧を整えることで、作品全体の完成度を高める。

DJにおけるミックスとレコーディングにおけるミックスは用途こそ異なるが、いずれも「複数の音を融合させ、ひとつの統一感ある流れを作る」という点で本質的に同じ概念を共有している。

 

「ミックスとは」DJ用語としての「ミックス」の意味などを解説