マーキング
「マーキング」について、DJ用語の意味などを解説
マーキング=レコードに貼るシールの事。
MIXの場合はつなぐポイントの頭の部分の位置を視覚的にわかるようにレーベル部分や音が入っていないレコードの最後の余白部分等に丸いシールなどを貼って位置をわかるようにしている。
スクラッチやトリックの場合はマーキングが非常に重要で、音の始まる部分をマーキングしておかないと瞬時に送ったり戻したりする間に位置を見失ってしまうため必ずマーキングする必要がある。
また、一枚のレコードでスクラッチできるネタが何箇所かある場合は色の違うシールを張ることで対処できる。
さらに、目的の音が曲の途中にある場合はレコードの溝に直接張ってシールをガイドにするような感じで目的の溝に強引に針を誘導するやり方がある。
マーキングのテクニックは、単なる視覚的な補助にとどまらず、DJのスキルやプレイスタイルを支える重要な要素である。特にバトルDJやターンテーブリストにとっては、数秒単位の音の立ち上がりを正確に把握できるかどうかが勝敗を左右するため、マーキングの精度は不可欠である。さらに、長時間のセットにおいても、事前にマーキングを行っておくことで瞬時の判断が可能となり、無駄な cueing 作業を省きつつパフォーマンスに集中できる。
マーキングは経験を積むことで自分なりのルールや方法が確立されていき、DJによってシールの形状や色分けのパターンも千差万別である。これにより、同じレコードを扱っていてもマーキングの工夫次第で操作性が大きく変化し、よりスムーズかつ創造的なミックスやスクラッチを実現することができる。
「マーキングとは」DJ用語としての「マーキング」の意味などを解説