プラッター
「プラッター」について、DJ用語の意味などを解説
プラッター=レコードを載せる回転するテーブル部分。
ターンテーブルの回転部、レコードを乗せる円盤状のプレートのこと。
プラッターとは、ターンテーブルにおいてレコードを直接載せる円盤状の部品を指すものである。金属やアルミ合金で作られることが多く、その上にスリップマットを敷き、その上にレコードを置いて使用する。ターンテーブルの性能を左右する重要な部分であり、重量や材質、回転の安定性が音質やスクラッチの操作感に大きく影響するのである。
プラッターの重量がある程度重い場合、回転が慣性によって安定しやすく、ピッチの揺れや回転ムラが少なくなる。これはDJにとってミックスの精度を高める上で重要な要素である。
一方で、軽量なプラッターは素早いスタートや停止が可能で、スクラッチなどのパフォーマンス性に優れているとされる。つまり、DJプレイにおいては用途に応じてプラッターの特性を理解し最適な機種を選ぶ必要がある。
また、プラッターの下にはモーターが直結している「ダイレクトドライブ方式」と、ベルトで駆動する「ベルトドライブ方式」が存在する。ダイレクトドライブは耐久性と反応速度に優れ、クラブやバトルDJに好まれる。
一方、ベルトドライブは振動やノイズが少なく、リスニング用途や音質重視の場面で選ばれる傾向がある。これらの違いもまた、プラッターの役割と密接に関わっている。
プラッターはDJの操作感覚や音質に直結する重要なパーツである。したがって、ターンテーブルを選ぶ際には、プラッターの構造や特性に注意を払い、自身のスタイルに最も適したものを選ぶことが求められる。
プラッターとスリップマットの関係性
プラッターとスリップマットの関係性は、DJプレイにおいて極めて重要である。プラッターはターンテーブルの回転を司る部品であり、レコードを直接支える役割を持つ。しかしレコードをそのままプラッターに置いてしまうと摩擦が大きすぎて操作性が著しく低下する。そのため、プラッターとレコードの間に挟むのがスリップマットである。
スリップマットはフェルトや特殊素材で作られ、レコードとプラッターの間で適度な摩擦を生み出す。これにより、DJは手でレコードを止めたり逆回転させたりしても、プラッター自体の回転は維持される。
つまり、プラッターの回転エネルギーを保持しつつ、レコードだけを自在に操作できる環境を実現するのである。特にスクラッチやクイックカットといったテクニックでは、この関係性がなければ成立しない。
また、スリップマットの厚さや素材によって摩擦の度合いが変化し、操作感覚も大きく異なる。摩擦が強ければレコードは安定するが素早い操作には不向きであり、摩擦が弱ければ軽快に扱えるが制御に熟練を要する。このバランスを調整することが、DJにとっては自らのスタイルに直結する選択となる。
「プラッターとは」DJ用語としての「プラッター」の意味などを解説