マルチトラックレコーダー
「マルチトラックレコーダー」について、DJ用語の意味などを解説

マルチトラックレコーダー=MTR。多数の録音トラックを持ち、それぞれのトラック単独で録音、再生ができる機能を持ったレコーダーのこと。カセットデッキやMD等の録音装置はステレオ(L,R)の2チャンネル録音再生ができるのが一般的だが、レコーディングスタジオなどでは複数のチャンネルを同時に録音再生できる機材を使用し、ピアノやボーカル、ドラム、パーカッション、ギター等各楽器を別々に録音して最終的に音量調整したり編集したりした結果をステレオ2チャンネルにミックスダウンしたものが市販のCDやレコードとなり販売されている。
一般向けに昔からあるのは市販のカセットテープの裏表分の計4チャンネルをフルに使った4チャンネルカセットMTRやさらに狭い部分に記録して8トラックにしたカセットMTRなどがある。
ビデオテープを使ったものや現在ではハードディスクを使用したり、MD DATAやJAZZドライブを使ったものなど様々なメディアに記録するタイプのものが比較的安く手に入るようになった。
マルチトラックレコーダー(MTR)とは、複数の録音トラックを独立して操作できる録音機材である。従来のカセットデッキやMDなどのステレオ録音装置は左右の2チャンネルしか扱えないのに対し、MTRは各楽器やボーカルを別々のトラックに録音し、後から個別に音量や定位、エフェクトを調整できる点が最大の特徴である。この仕組みにより、スタジオでの録音作業は格段に柔軟性を増し、最終的にミックスダウンしたステレオ音源が市販CDやレコードとしてリリースされる。
一般向けのMTRとしては、かつて4チャンネルや8チャンネルを搭載したカセットMTRが存在した。カセットテープの裏表をフルに活用した4チャンネル仕様や、狭い記録領域を分割して8トラックを確保したモデルなど家庭でも簡単な多重録音が可能な製品が登場した。さらに技術の進歩に伴い、ビデオテープやハードディスク、MD DATA、JAZZドライブなどを記録メディアとするMTRも登場し、より安価で高品質な多重録音環境が手に入るようになった。
DJやクラブミュージック制作においても、MTRは重要な役割を果たす。サンプラーやシンセサイザー、ドラムマシンの各パートを独立して録音・編集することで、複雑なリズムパターンやループを自在に構築できる。また、レコーディングした各トラックを自在に組み合わせることで、リミックスやマッシュアップなどの創作にも応用可能である。
マルチトラック・レコーダー(multi-trackrecorder)(DTM用語)
「マルチトラックレコーダーとは」DJ用語としての「マルチトラックレコーダー」の意味などを解説