DJ用語

DJ用語辞典

ブート

Posted by DJ用語

「ブート」について、DJ用語の意味などを解説


ブート DJ用語

ブート(Boot)とは、再発とは違い、著作権を無視して名曲をコピーしたレコード(ブートレッグ)。ブートは、正規リリースや再発盤とは異なり、著作権を無視して既存の名曲をコピーした非公式のレコードを指す。いわゆるブートレッグの一種であり、オリジナル盤の音源を複製することを目的として制作される。ジャケットやレーベルがまったく別物で、アーティスト名やタイトルも変えてるものまで存在する。
音のいいものもあるが、大抵の場合ブートものはオリジナルレコードからマスタリングしたものが多く、音質が悪い。

ジャケットやレーベルのデザインが完全に別物になっている場合も多く、アーティスト名やタイトルが変更されていることも珍しくない。そのため、見た目だけではオリジナルと区別がつかないケースもあるが、内容は非公式盤であるため注意が必要である。

音質に関しては、オリジナルマスターから直接コピーされたものも存在するため、高音質のものもある。しかし、多くの場合は既存のレコードをソースとしてマスタリングされており、ノイズや歪みが目立つことが多い。

特にアナログレコードをコピーしたものは針ノイズや摩耗による音の劣化が避けられず、クラブやDJプレイに使用する際には、その特性を理解した上で選曲する必要がある。

DJ文化においてブートは希少価値や独自性を追求する手段として重宝される。公式盤では入手困難な楽曲や絶版盤を手に入れる手段として、プレイの幅を広げる役割を果たすのである。

また、ブートを元に独自編集やリミックスを施すことでフロア向けのオリジナルミックスを作成することも可能であり、クラブシーンでの創造性に寄与する側面を持つ。

しかし、法的な観点では著作権侵害の問題を抱えており、販売や配布はリスクを伴う。プレイ目的で個人的に使用する場合は問題視されにくいが、商業利用や配布には十分な注意が必要である。総じて、ブートはオリジナルの音源を再現する非公式盤であるが、希少性や独自性、DJプレイでの可能性を示す重要な存在である。

Category : DJ用語 ふ

「ブートとは」DJ用語としての「ブート」の意味などを解説