ピクチャーレコード
「ピクチャーレコード」について、DJ用語の意味などを解説
ピクチャーレコードとは、レコード盤の表面にアートワークや写真、グラフィックなどを印刷した特殊仕様のアナログレコード。通常の黒いレコードとは異なり、盤そのものが視覚的なデザイン要素を持つため、単なる音楽メディアにとどまらずコレクターズアイテムやアート作品としての価値を兼ね備えている。限定発売されたものが多いが、ピクチャーレコードとはレコード盤面がカラー印刷されたものでアーティスト本人の写真やグラフィックなどが描かれており、実際に使用することができるレコード。
ピクチャーレコードの製造方法としては、透明のビニール盤の間に印刷された紙を挟み込み、その上からさらに透明のビニールで覆うという特殊なプレス工程を用いる。このため、一般的な黒盤に比べると音質がやや劣るとされるが、そのビジュアル的インパクトと希少性によって根強い人気を誇っている。
クラブシーンやDJカルチャーにおいては、ピクチャーレコードは主にコレクション目的や限定リリースとして流通することが多い。フロアで実際に回すよりも、レーベルやアーティストのアイデンティティを象徴するオブジェとして扱われることが多く、特にレア盤や限定生産品は市場価値が高騰する。音楽とビジュアルアートを融合させたメディアとして、ピクチャーレコードはアナログ文化の中で独自の存在感を放っている。
「ピクチャーレコードとは」DJ用語としての「ピクチャーレコード」の意味などを解説