モニター
「モニター」について、DJ用語の意味などを解説
モニターとは、各チャンネルに入力された音を外部のスピーカー等に音を出さずに事前にヘッドホン等で確認すること。このモニター機能は、DJプレイの根幹を支える要素である。クラブの現場では、フロアに流れる音と次に繋ぐ予定の音を同時に扱う必要があるため、モニターを駆使して事前にテンポを合わせたり、キューを正確にセットしたりすることが欠かせない。
特にアナログターンテーブルを使用する場合、ピッチコントローラーでBPMを微調整しながら耳だけでビートを合わせる「ビートマッチング」が基本となるが、この作業はすべてモニターを通して行われるのである。
また、デジタルDJにおいても、モニターは不可欠である。波形表示や自動同期機能が進化した現代においても、実際の音を耳で確認しながら繋ぎの精度をチェックする作業は、フロア全体のグルーヴを崩さないために重要である。ヘッドホンモニターによってキックやスネアのアタックを聴き分け、どのタイミングでクロスフェーダーを操作するかを判断するのは、熟練DJの技術そのものである。
さらに、モニターにはヘッドホンだけでなくブースモニターと呼ばれるスピーカーを用いた形態もあり、これによりDJはフロアの大音量に惑わされず遅延のないリファレンスを得ることができる。
「モニターとは」DJ用語としての「モニター」の意味などを解説