ミドルスクール
「ミドルスクール」について、DJ用語の意味などを解説
ミドルスクールとは、オールドスクールとニュースクールの中間のヒップホップのこと。年代的には主に1980年代後半~1990年代前半をさす。この時期に登場した楽曲やアーティストは、オールドスクールのシンプルでファンキーなリズム感覚を継承しつつ、ニュースクールで見られるより複雑なビート構造やラップ技法の発展を取り入れている点が特徴である。
ミドルスクールの音楽的特徴としては、ブレイクビーツの利用やサンプリング技術の高度化、ラップフローの多様化が挙げられる。ギャングスタラップやジャズヒップホップの萌芽もこの時期に見られ、メッセージ性のある歌詞やストリートカルチャーの表現が強化された。
また、DJやブレイクダンサー、グラフィティなど、ヒップホップ文化全体の進化にも影響を与えた時代であり、クラブやブロックパーティーでのパフォーマンスが音楽制作に直結するケースも多かった。
ミドルスクールとは、ヒップホップの技術的・表現的進化の橋渡しを担った時期であり、後のニュースクールや現代ヒップホップの基盤を形成した重要な時代であるといえる。
「ミドルスクールとは」DJ用語としての「ミドルスクール」の意味などを解説