ブレイク
「ブレイク」について、DJ用語の意味などを解説
ブレイク=一瞬音が止まるところ。または曲の間奏などで音数が少なく静かになるところ。
曲の展開で、メロディーやリズムがなくなる部分。つなぎの最大のポイントともいえる。
ブレイクはDJやプロデューサーにとって、「曲の空白」ではなく、フロアの空気を一気に変えるための演出ポイントとして非常に重要な場面である。クラブシーンにおいては、ブレイクの直前に緊張感を高め、ブレイクの瞬間に音が抜けることで観客の集中を一気に引き込み、その後ビートが戻ってきたときに大きな盛り上がりを生み出すのである。特にハウスやテクノのジャンルにおいては、このブレイクとドロップのコントラストが曲全体のドラマ性を決定づけるため、どのようにブレイクを活用するかが作品の完成度を左右する要素となる。
DJにとってもブレイクはミックスの最大の見せ場であり、曲の切り替えや新しい展開を導入する際の絶好のタイミングである。
音が抜けることで余白が生まれ、次の曲を自然に差し込むことが可能となるため、観客に気づかれないスムーズな展開や、あえて緊張感を高めるための大胆なブレンドなど多彩な手法を用いることができる。ブレイクの扱い方を誤ると単調に感じさせてしまうが、的確に演出することでフロアを一体感で包み込み、最高のピークを演出することができる。
「ブレイクとは」DJ用語としての「ブレイク」の意味などを解説